ギャラリーGALLERY
2020年12月01日
湖東焼は江戸後期に彦根で焼かれたやきものです。文政12年(1829)に彦根城下の商人絹屋半兵衛が開業し、その後天保13年(1842)彦根藩召し上げにより御用窯となり、井伊家12代直亮・13代直弼のもとで発展しました。
この作品は、青磁で胴部に牡丹の陰刻、龍の耳付となっています。湖東焼というと、染付や赤絵金彩が数多く作られそのイメージが強い中、青磁の作品は希少です。
この花入は、大ぶりな青磁で格高く、広間の茶席の床の間にも大変映える作品です。
高台内には 小判形に湖東 の印刻銘が有り、その種類から安政3年(1856)以降の製作であることが判っております。まさに黄金期の湖東焼の作品で、同手の作品が 滋賀県立陶芸の森 等の所蔵となっています。
サイズ 高さ29.2cm × 径16.2cm
時代のスレや汚れは有りますが、釉薬ヌケ・ワレ・ホツレ・直しは有りません。
時代箱に入っています。
お買い上げ有難うございました。