ギャラリーGALLERY
2022年05月18日
上賀茂神社鳥居古材香合
堅地屋清兵衛(堅清)作
志野流 蜂谷宗由箱(幽求斎)
堅清作 上賀茂神社(賀茂別雷神社)の鳥居の古材を使った内蒔絵の香合です。
香合の甲と側面には古材に時代の丹塗が程よく残りよい具合です。
香合の角は唐戸面に取られ真塗となります。古材部分が引き立ちます。
蓋を開けますと、身には葵・蓋裏には御所車の丁寧な蒔絵が梨地のうえに施されています。
御所車の蒔絵は側面部にまで描かれています。
底面は梨地で目立つスレもありません。
堅地屋清兵衛共箱
志野流香道十九世家元 蜂谷宗由 の箱書きです。
志野流香道は室町時代から続く香道の流派で幕末の混乱期に尾張徳川家との関係により京都から移りました。
家元は茶道の家元も兼ねて居られます。
堅地屋清兵衛は昭和に入り途絶えてしまいましたので、最後の代の作品だと思います。
幕末明治期までには名古屋にある松尾流の出入方となり両地を行き来しましたので、蜂谷家とはそちらでの出会いが有ったのでしょう。
サイズ 縦8,5cm 横6,8cm 3,3cm
時代の僅かなスレ、合口のスレ等はありますが、よい状態です。
◎お買い上げ頂き有難うございました。